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学びの個性尊重プロジェクト

レンズーリ先生から、「特異な才能のある子」のための教育 へのメッセージ

更新日:2023年2月17日

学びの個性尊重プロジェクトと「才能伸長教育」


学びの個性尊重プロジェクトでは、子どもたちのバリエーション豊かな個性・特性の理解と、一人ひとりの「学びの個性」にあった教育について、日々、模索・実践を重ねています。


私たちは、すべての子どもが、今の自分を大事にすること、「その子らしさ」が尊重され自由に楽しく学べることを願っていますが、さまざまな個性の中でも、特にスルーされてきた「ギフテッド」の特性に"も"注目するとともに、その先に広がる、すべての子どものための「才能伸長教育」「個別化・個性化教育」にも思いを馳せています。

「SEM(全校拡充モデル)」や「おうちSEM」をみなさんにご紹介しているのも、そのような思いからです。


この度、この「SEM」を開発し、ギフテッド教育のパイオニアでもある、アメリカコネチカット大学のジョセフ・レンズーリ教授に、日本の昨今の「ギフテッド教育」に関する議論をふまえたインタビューを行いました。

インタビューは、知久麻衣氏の発案で、レンズーリ教授のほか、共同研究者であるリース教授、シグリー教授にもお答えいただいています。



文科省の「特異な才能のある子」に関する有識者会議


文科省は、2021年から、

「特定分野に特異な才能のある児童生徒に対する学校における指導・支援の在り方等に関する有識者会議」

というものを開いて、「ギフテッド」と呼ばれることもある「特異な才能のある児童生徒」について、審議を重ねてきました。

高いポテンシャルを持ちながら、あるいは、持つからこそ、これまでの日本の教育、日本の学校にはなじめず、困り感や生きづらさを持っている子どもたち。

「浮きこぼれ」と表現されることもあります。

そんな子どもたちが確かにいるということに目を向け、こうした子どもたちが自分らしく学びを楽しみ、成長していくにはどうすればいいか、そういったことが議論されてきたと考えています。

その議論は、「ギフテッド」と呼ばれる子どもたちだけの対応を超え、今の日本の学校教育のあり方に目を向けるものとなりました。

この議論の方向性は「ギフテッド」と呼ばれる子を埋没させるものではなく、「ギフテッド」と呼ばれる子たちがよりよく学べるために有効な方針だと、私たちは考えています。

それは、「SEM(全校拡充モデル)」の理念とも通じるものだからです。



レンズーリ先生からのメッセージと「素案」への意見募集


こうした流れを受け、「ギフテッド教育」の先駆者であり、世界的に大きな支持と信頼を得ているレンズーリ先生方に、先生方が開発され推進されてきた「SEM」と、日本のこれからの「才能教育」についてお話をおうかがいしました。


※字幕は「日本語」をお選びください。


有識者会議は、これまでの議論をふまえて報告書の「素案」をまとめ、この度、広く国民からの意見を募集しました。(2022年8月15日まで)


「まとめ(素案)」とともに、レンズーリ先生からのメッセージをぜひご覧いただき、私たち一人ひとりが作るこれからの日本の教育について考える手がかりにしていただければ幸いです。

この動画が、この度の「意見募集」のためだけでなく、多くの人の、すべての子どもの希望となりますように。


今回のインタビューにあたっては、レンズーリ先生方のご希望もあり、関西大学名誉教授の松村暢隆先生にも、質問のご協力をいただきました。

この場を借りて、お礼を申し上げます。

松村先生は、ご自身のサイト「2E教育フォーラム」で、有識者会議についてのコメントも発信されていますので、こちらもぜひ参考になさってみてください。



なお、今回のインタビュー動画は、レンズーリ先生、リース先生、シグリー先生の三部作となっております。

リース先生は2Eなどについて、また、シグリー先生はアンダーアチーブメントや保護者の関わり方についてお答えくださっています。

そちらの動画もぜひご覧ください。


(文責)上田

 

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