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これからを話そう

学びの個性尊重プロジェクトのこれからについて、知久麻衣さんと上田で話してみました。



ワークショップを終えて

(上田)

全5回のワークショップお疲れさまでした。

SEM@home、いえ、SEM自体、ワークショップというのは初めての試みだったと思います。

いかがでしたか?


(知久)

毎回が緊張でしたが、笑顔で支えてくださったみなさんに感謝でいっぱいです。

ワークショップ中、それから、事後アンケートでいただいたみなさんからの質問や感想、フィードバックは、異なる視点や立場から考える機会となり、私にとっても、とても貴重でチャレンジングな体験になりました。


(上田)

本当に、いろいろな視点からご質問いただきましたね。

私もやってみたので、RP(リアル・プロブレム)をどう探っていくかを難しいと思われる方が多いだろうなとは感じていました。

それにとどまらず、

大人の誘導ではなく子どもからRPをどう引き出していくか、

子どもの気分が乗らない時にどうしたらいいか、

低年齢ならではの難しさはどこか、

好きなものがたくさんある場合は?

などなど、実際にSEM@homeを進めることをイメージしてのご質問も多かったです。


(知久)

そうですね。

みなさん、「わが子と進めるなら、どんなところに困りそうか、どうすればスムーズに進められるか」ということを、具体的にお考えなのだなと思いました。

年齢に合った実践例などを知りたいというのも、イメージをふくらまして、自分たちの学びに生かしたいというお気持ちなのだろうと思います。

SEM、SEM@homeは、学びを自分ごとと捉え、やらなくてはいけない勉強ではなく、探究したい学びを模索し、自ら提起したオリジナルで本物の課題を創造的・生産的に解決していく拡充学習です。

探究したいことも解決したい課題も、その解決方法も、そのアウトプットの表現方法も、お子さんの数だけあり、正解というのはありません。

ですが、そのヒントや刺激になるなら、事例もご紹介していきたいと思っています。


ニーズを受けてのこれから

(上田)

いただいたフィードバックには、SEM@homeを進めるにあたって、適宜サポートがあるといいというお声がありました。

RPの探りかたはこれでいいのか?

進め方はまちがっていないのか?

など相談できたりチェックしてもらえればというニーズです。


学びの個性尊重プロジェクトSEMコンサルタント

(知久)

はい。そのようなリクエストが多かったです。

先ほども言いましたが、SEMは、一人ひとりの「好き」を核に、オリジナルの学びを作っていくものですので、進め方や悩みも一人ひとり異なってくるだろうと思います。

ですので、個別のサポートプログラムのようなものを始めてみようかと思います。

お一人お一人にあった、具体的なアドバイスをするには、やはり個別相談の場があった方がいいだろうと思いました。

持続可能な活動にするため有料にはなりますが、その分、丁寧で有益なサポートができればと思っています。


(上田)

個別相談ができれば、悩んだり迷ったりするかも…と思っても、安心して取り組めますよね。

一方、SEM@homeに取り組んでいるみなさんで進め方や悩みを分かち合ったり、他の方の取り組みかたに刺激をもらいたいというニーズもありましたね。

具体的な相談事になる前の、もやもやっとした思いを話せる「仲間」がいるといいな、ということかなと思っています。


(知久)

SEM@homeに取り組まれている方同士でのつながり、とてもいいですよね。

大変ありがたいことに、有志の方が「SEM@homeの勉強会」を立ち上げてくださろうとしています。

勉強会とご紹介しましたが、こちらでは、お互いの事例を紹介しあったり、励ましあったり、愚痴も話したりできれば、というようなイメージを持たれているとのこと。

それぞれのペースで進めることができるのがSEM@homeの良さではありますが、個別に進めていく中では、孤独感を持つ方もいらっしゃると思います。

特に、ホームスクーリングをされている方は、つながる場が少なく、不安感を持ちやすいかなと思いますので、こうした情報や思いを分かち合える場は貴重だと思います。


(上田)

勉強会でどのような話が出るのか、また、勉強会がどんなふうに発展していくのか、とても楽しみです。


夢を語ろう

(知久)

上田さんは、これからやってみたいこと、進めてみたいことなど、なにかありますか?



学びの個性尊重プロジェクト発起人

(上田)

ここまでの話は、子どもの学びをサポートする保護者や大人のつながりの場の話でしたが、子ども同士が学びでつながることのできる場も作れたらいいなあと思っています。

オンラインスクールのようなものになるのかなと思っていますが、「教える」プログラムや時間割があるのではなく、研究室が集まったようなイメージです。

それぞれのラボで研究を進めていきながら、その進み具合をときおり報告しあったり、学びで行き詰まったところを助け合ったり、雑談したり、一緒に学びのタネを探しに出かけたり、そんなことができるといいなあと思っています。

当然、子どもには子どもの意思がありますし、型にはめ込むのでは本末転倒になりますから、あくまで子どもたちの思いありきの話ですが。


(知久)

そういう学び場ができればいいですねえ。

そこから派生して「夢」を語ると、「サマーキャンプ」みたいなものも、いつかできるといいなあと思います。

みんなでアメリカに行き、現地のSEMの教師と交流したり、現地ならではの拡充体験ができるプログラムが企画できればいいなあと、夢は膨らみます。


(上田)

それは刺激的で楽しそうです!

今はまだ新型コロナのことが予断を許さない状況なので、見通しが立たないのですが、実現したい夢ですね。

他の展望としては、やはりいただいたアンケートに、子どもたちの学びをファシリテートする「おうちファシリテーター」の養成や、フリースクール等の支援者へのレクチャーについて触れてある意見もありましたので、学びのファシリテートの仕方についての講座などもできるといいかなあと思っています。

また、SEM@homeに限らず、ホームスクール・ホームエデュケーションにからんで、教育にまつわる権利や学習権の保障についての議論を深めたり、ホームスクール・ホームエデュケーションをデザインする方法についてもみなさんと考えていけたらいいなと、企画を考え中です。


近々オープンするプログラムや、長期スパンでの夢など、やりたいことがいろいろありますから、そのためにも、私たち自身の生活や子育ても含めて、一つ一つを着実に進めていきたいですね。


(知久)

本当にそうですね。

みなさんのお声を聞きながら、無理のないペースで、一歩一歩、みなさんと一緒に実現していけたらいいですね!

改めまして、今回の講演会やワークショップに参加してくださったみなさん、興味を持ってくださったみなさん、本当にありがとうございました。


(上田)

このホームページやブログを読んでくださったみなさんも、ありがとうございました。

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