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学びの個性尊重プロジェクト

教育の原点はホームスクール?

更新日:2022年10月16日

2021年8月〜9月に実施した、「教育権」に関する講演動画を、この度無料公開します。

この動画をきっかけに、

「教育権」についてみなさんに関心を持っていただけるといいなあ…

「教育の主体が誰なのか」について、多くの人と考えたいなあ…

「教育」への思い込みに気づき、「教育」というものの幅を広げたいなあ…

と思っています。


コロナ禍を機に、「ホームスクール」という考え方が、以前より少し一般的になりました。

でも、

学校に合わないからホームスクール

学校はオワコンだからホームスクール

というだけでは、教育の幅は広がっていないように思います。


今回公開する動画は、日野公三さんと一緒に三段階に分けて作りました。

日野公三さんは、広域通信制の明蓬舘高校の理事長・校長として有名でいらっしゃいますが、日本ホームスクール支援協会の理事長でもいらっしゃいます。

今回は、日野さんと「教育権」というトピックを中心に、

「教育は誰のもの?」〜権利・法律からのアプローチ〜

と題して、3部構成でじっくりと考察・対話を進めました。

これが正解でも結論でもなく、「ここから考えよう」というものです。

私も1年ぶりに聞き返してみて、当時とはまた違った見方や課題を感じています。

結果的にボリュームのある内容となってしまいましたが、ゆっくりとご覧いただき、みなさんそれぞれの中にある思いや考えに気づくきっかけにしていただけると嬉しく思います。


全ての動画に、細かめにタイムスタンプをつけています。

興味のあるトピックをまず聞いてみていただくのもいいかと思います。

なるべく正確な文字起こしの字幕もつけましたので、視覚情報がある方が理解しやすい方はどうぞご利用ください。

(字幕作成には有志の方にご協力いただきました。ありがとうございます。)


【第1部 日野公三さんによる講演】

(文字起こしの字幕付き)


【第2部 日野さんとの対談】

(文字起こしの字幕付き)



【第3部 Q&Aセッション〜質問を元に深掘り〜】

(文字起こしの字幕付き)


「教育権」に関して、3回も練り直していますから、ちょっとしつこい…かもしれません。

ですが、他ではあまり取り上げないようなトピックを取り上げて、深掘りしていきたい、というのも、この学びの個性尊重プロジェクトのやりたいことでもあります。

おつきあいいただければ嬉しいです。

ご覧になった方、よろしければ、こちらから感想などお送りください。

 

【関連情報】

文科省の「不登校に関する調査研究協力者会議」から、報告書が出ています。

「不登校」という切り口ですから、「学校教育」を軸とした話になっていますが、報告書の最後はこのように締め括られていて、いいなと思いました。


"全ての不登校児童生徒は自らの中に大きな可能性を秘めている。休養する中で考え抜い

たことが将来の糧となる場合もあるだろうし、「人にSOSを出す」ことが社会的な自立

のきっかけになる可能性もある。そこに至る過程は、児童生徒によって様々であるが、子

供たちの学びたい、体験したい、自分を認めて欲しいという子供の意思や主体性を尊重す

る姿勢を持ち続ける理解者が存在し、児童生徒が自らの意思でその後の人生選択を自信を

もってできるような「安心感」を醸成していくことも大切な支援であろう。また、教育機

会確保法の理念の下、多様な価値観を認め、様々な選択肢を整備していくことも、将来を

担う子供たちを支える社会全体の責務であると考える。そのためには、国や教育委員会、

学校や教職員も変わっていかなくてはならないし、社会の不登校に対する認識も変えてい

かなくてはならない。不安や悩みは児童生徒や保護者だけで抱え込まずに、まずは様々な

教育機関、相談機関等に伝えていただきたい。助けを求めることは恥ずかしいことではな

く、人間が健全に生きていくためにも必要なことであり、具体的に助けを求めることが、

適切な支援へつながる第一歩となる。

今後も子供たちが豊かな人生を歩んでいけるよう、不断の努力を続けていくことが必要である。"


政府関連では、内閣府からはこのような政策パッケージの提案が出ています。

『Society 5.0の実現に向けた教育・人材育成に関する政策パッケージ』

P10、p20、p23など、ぜひ見てみてください。

ちなみに参考図書として、日野公三さんの『発達障害の子どもたちの進路と多様な可能性』(WAVE出版、2018年)が用いられています。


ホームスクールに関しては、こちらの論文も参考になります。



(論文は、「ホームスクーリング・センター kokage」を参考にさせていただきました。)

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