第2回講演会のQ&Aセッションに寄せられた質問と回答のご紹介のその2です。
【プロのようにやるとは具体的にどういうことですか?】
プロのようにやる!というのは、言葉通り「100%本物のプロフェッショナルのようにやる」ではありません。「プロ意識を持って徹底的にやる」という意味です。 自分がその道のプロだったらどうするか、と常に考えることで、妥協しない意識が芽生えます。
プロを素晴らしいお手本とすれば、高いレベルを目指す原動力にもなります。
プロ意識がないと、「自分は所詮プロじゃないんだし、これくらいでいいか」と妥協しやすくなります。
又、実践しているなかでふと目指す方向や意味を見失ったとき、あるいはやり方がわからなくなったとき、プロだったらどうするんだっけ、と初心に立ち返りやすくなったり、スタート地点を思い出しやすくなります。 プロフェッショナルはそれで食べているという事実の把握は、適当にはできないし妥協も許されないプロ意識の芽生えを促し、タスクコミットメントの維持に繋がります。 そういう意味での「プロのようにやる」です。 そして、プロのようにはやるけれども、能力年齢レベルでベストを尽くします。
例えば実年齢が8歳であっても、Type 3拡充を行う分野に関しては12歳ほどの能力があるのであれば、「プロのように、でも12歳のジュニアレベルで行う」というわけです。 「タスクコミットメントとはなんですか?」という質問もいただきました。 レンズーリ教授の定義されるタスクコミットメントとは、強い動機から発生した強い意思を持ってそのタスクを妥協せずに高度なレベルで(=プロ意識を持って)最後までコミットする力です。
とんでもなく雑に言ってしまうと、最後までベストを尽くしやり抜く力で、アンジェラ・ダックワース氏のグリットが近いイメージかもしれません。 次回は「タスクコミットメント」や「好き」についてお話しします。
(Mai C)
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