才能教育やSEMのことを自分でも本で勉強してみたいです。
日本語で読める本はありますか?
お悩みふんわり受けとめます
「悩んでいるけど、どこに相談すればいいか分からない」
そんなお声を耳にします。
十分なお力にはなれないかもしれませんが、少しでもなにかのヒントにしていただけたら…
そんな気持ちで「質問箱」を開設しました。
みなさまから多く寄せられた質問と、参考にしていただけたらいいなという回答を載せています。
回答は、子育て経験、オルタナティブ教育経験、大学院等で得た知見、支援教育専門士としての意見などをもとにしております。また、講演会の質疑応答でみなさまからいただいた情報もシェアさせていただいております。
「質問箱」は閲覧専用となっております。質問がある方は、こちらのアンケートフォームよりお願いします。
https://forms.gle/pe1pL7PNmvwMGtPT6
すべてのご質問に回答することは難しいことをご了承ください。
また、「正解」はなく、子ども一人ひとり、また、各ご家庭によって、状況は異なりますので、あくまで参考意見としてご覧いただきますよう、お願いいたします。
先にご紹介した、
「本当の『才能』見つけて育てよう 子どもをダメにする英才教育」
「ワードマップ 認知的個性―違いが活きる学びと支援」
では、物足りないなという方は、こちらをどうぞ。
「才能教育・2E教育概論―ギフテッドの発達多様性を活かす」 松村暢隆著https://www.amazon.co.jp/dp/4798917044/ref=cm_sw_r_tw_dp_TG53ME8AFVSH9VS0WNWG?
「才能」の定義についての考察、「才能児」のニーズ、主にアメリカの「才能教育」について、詳しく知ることができます。
また、「才能」と「障害」(とされる特性)、その両方のニーズに応える2E教育の理念と実践についても書かれています。
“何らかの才能はあるが、隠れていて、あるいは表れても適切に対応されず困っている子どもたちに、日本の教育では何をすべきなのか、なにができるのか”(はじめにより)
を考えることのできる1冊です。
*こんなかたにおすすめ*
・「才能」「才能児(ギフテッド)」「才能教育」の定義について、整理したい方
・SEMが生まれた背景やSEMについて知りたい方
・「得意・興味(才能)を伸ばし、活かして苦手(障碍)を補う」2E教育について知りたい方
こちらの本では、GDF「不協和感のある才能児者(the gifted with discordant feelings)」という概念についての説明もあります。
才能児が持ちやすい「OE(超活動性・過興奮性・過度激動)のため、不適合な環境には馴染めず、社会情緒的な問題を持ってしまう才能児について、鳴門教育大学大学院の水野晶葉さんが、概念化されました。
GDFにも、2E教育の理念は有効だと考えられるようです。
(GDFについては、「2E教育の理解と実践: 発達障害児の才能を活かす」に水野さんの論文が掲載されています。)
SEMについては、研究・開発されたレンズーリ教授がSEMについて書かれた本の訳本「個性と才能をみつける総合学習モデル」(松村暢隆訳) が、そのものずばりですが、学校での実施を想定した専門書となっているのと、現在手に入りにくくなっていますので、家庭の目線にたったもの、また、SEMに限らず、才能伸長や個性化教育についてのワードマップとなるものをまずご紹介します。
(1)
「本当の『才能』見つけて育てよう 子どもをダメにする英才教育」松村暢隆著
https://www.amazon.co.jp/dp/462305179X/ref=cm_sw_r_tw_dp_2P5MCRJA95WAT1624YGZ?_encoding=UTF8&psc=1
MI(多重知能)理論、アメリカの才能教育、拡充プログラムとしてのSEMの説明などが書かれています。
「子どもの才能を伸ばす」とはどういうことか、「才能」の捉え方の見直しができます。
”親の思い込みで子どもを枠にはめてしまうのではなく、子どもの本当の才能を見つけて、尊重して育みましょう”(まえがきより)
そんな願いが込められた本です。
*こんなかたにおすすめ*
・「早期教育」と「才能伸長教育」の違いを知りたい方
・SEMやMI理論について、ざっくりと知りたい方
・家庭で才能を育てる方法を知りたい方
(2)
「ワードマップ 認知的個性―違いが活きる学びと支援」松村 暢隆編著
https://www.amazon.co.jp/dp/4788511991/ref=cm_sw_r_tw_dp_ZPQB1CY5FMJD7BC84ND4
「認知的個性」とは、松村先生が考えられた概念です。
認知や発達は、単なる進度の差ではなく、個性ある姿で発達するものと捉え直した包括的な考え方です。
そして、この「認知的個性」を活かすものとして、才能教育、個性化教育、特別支援教育が紹介されています。
その中で、レンズーリ先生の才能の概念やSEMについての説明があります。
ワードマップなので、いろんな用語、概念、また、教育実践が紹介されています。
たくさんの先生方の考え方に触れることができるのも大きな魅力です。
*こんなかたにおすすめ*
・認知的個性について深く知りたい方
・才能教育、個性化教育の具体例が知りたい方
・発達障害や検査についても知りたい方