学びの個性尊重プロジェクト

2月9日5 分

法人設立のご報告

最終更新: 3月22日

法人を立ち上げました

学びの個性尊重プロジェクトに関心を寄せてくださっているみなさまにご報告です。

この度、学びの個性尊重プロジェクトは、活動を発展的に解消する形で、法人化いたしました。

https://japansemassociation.com/

【法人名称】

一般社団法人 日本スクールワイド・エンリッチメント・モデル協会

(呼称として、日本SEM協会)

英語表記

Japan SEM Association

【役員】

代表理事

知久麻衣

理事

上田志穂


学びの個性尊重プロジェクトは、すべての子に、当たり前に、それぞれの「学びの個性」があること、そして、それに基づいた教育の場・学びの場が整えられることを目指し、ギフテッドの特性を含む様々な特性の理解、多様な学びの選択、学びのあり方・方法・制度の模索、そしてそれらの具体的実践として、SEMの理念に基づいた「おうちSEM」の活動を行ってまいりました。

講演会やセミナー、ワークショップには多くの方が参加してくださり、おうちSEMを土台にした学び場「おうちSEM SQUARES」では、生徒さんたちが自分の学びを、生き生きと、心から楽しんでいます。

こうした活動をとおして、私たちはSEMの魅力とその教育効果を心より実感するに至り、日本でのSEMの理解と実践をさらに広げる活動へと、活動を集約・発展する決断に至りました。

法人化により、みなさまにより多くの信頼を寄せていただけるよう整えてまいりたいとも思っています。

SEMの魅力と手法を正しく伝えるために

昨今の「ギフテッド教育」の動き

文科省が、「特定分野に特異な才能のある児童生徒に対する学校における指導・支援の在り方等に関する有識者会議」を開催し、日本でも「ギフテッド」への関心が高まる中、「ギフテッド」を対象とした"サービス"も多くみられるようになったように思います。

それぞれの団体が、それぞれの理念に基づき、「ギフテッド」の特性のある子どもも含めた、多くの子どもたちのために活動されることは、歓迎されるものだと思います。

そして、それぞれの団体が、各々の持ち味を活かして、時には補完し合い協力し合いながら、子どもたちの学びや成長を支えていくことが切に求められているでしょう。

ところが中には、信頼していいものだろうか、、と思ってしまうものもあります。

「ギフテッド」または「ギフテッド教育」に関しては、まだ一般的な認知が十分とは言えず、毎日の生活や学びに苦慮しているご家庭も多いなか、さらなる不安が引き起こされるとすれば、それは大変憂慮される状況です。

ギフテッド教育を、インクルーシブなすべての子どものための才能教育として発展させた「SEM(Schoolwide Enrichment Model)*全校拡充モデル」や、SEMを開発されたレンズーリ教授に関しての情報も、ネット上で見かけることが多くなりましたが、その内容については首を傾げたくなるものもあります。

学びの個性尊重プロジェクトとSEM

学びの個性尊重プロジェクトは、家庭で実践できるSEM「おうちSEM」をサポートしてきました。

「おうちSEM」は、コネチカット大学大学院 教育心理学「ギフテッドネス、クリエイティビティ、タレント・ディベロップメント(才能伸長)」修士号を取得し、レンズーリ教授の元で直接SEMを学んだ知久麻衣が、レンズーリ教授らの指導のもと考案したものです。

2022年〜2023年には、レンズーリ教授、公私共にパートナーであるサリー・リース教授、国立才能教育研究センター所長デル・シグリー教授との対談動画も公開しました。

法人の立ち上げについて

私たち学びの個性尊重プロジェクトは、こうしてこれまでも、レンズーリ先生直伝の正統なSEMを日本で正しく紹介する活動をこつこつと行ってまいりましたが、昨今の状況を鑑み、SEMの理念をより正しく、より広く伝えるための足場を固めるため、「一般社団法人 日本スクールワイド・エンリッチメント・モデル協会」を立ち上げることとした次第です。

設立にあたっては、レンズーリ先生方、そして関西大学名誉教授の松村暢隆先生も後押ししてくださっています。

大変ありがたく、心強いことこのうえありません。

学びの個性尊重プロジェクトは、「学びの個性があたりまえに尊重される社会をつくるために何ができるだろうか」ということを考え、実践していくプロジェクトでした。

講演会やセミナー、ワークショップ等の中で私たちと共に考えてくださったこと、また、私たちの活動に賛同の意を示してくださったことに、心から感謝申し上げます。

子どもにラベルを貼ることなく、その子の「好き」、情熱、学びのスタイル、特性など、個々の教育ニーズに基づいた教育を全校でやるSEMが多くの子どもたちのもとに届くよう、心して全力を尽くします。

学びの個性尊重プロジェクトは幕を閉じますが、「一般社団法人 日本スクールワイド・エンリッチメント・モデル協会」を、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

学びの個性尊重プロジェクト代表 上田志穂

SEMスペシャリスト 知久麻衣


学びの個性尊重プロジェクトのこれまで

2021年

  • 理解のための講演会「かしこいのに発達障害?ーわかってあげたいその子の困難と可能性」講師 角谷詩織先生

  • 模索のための講演会「子どもの力、どう伸ばそう?ーすべての子どものための “個別”才能伸長教育を考える」講師 知久麻衣氏

  • 【学校等関係者向け】講演動画公開

  • 実践のためのSEM@home(現おうちSEM)ワークショップ

  • 選択のための講演会「教育はだれのもの?―権利・法律からのアプローチ」講師 日野公三氏
     

2022年

  • 「これからの教育についてあなたの声を聞かせてください」を語る会

  • 第1回子育てセミナー「特性は変化する!その時々に合った環境と関わり」

  • 知久麻衣、「おうちSEMラジオ ゆるゆる講座」 開始

  • レンズーリ教授、リース教授のインタビュー動画公開

  • 知久麻衣、日本個性化教育学会の自由研究発表登壇、論文発表

  • ここが疑問!有識者会議〜まとめ(素案)を一緒に読む会〜

2023年

  • おうちSEMを土台にした学び場「おうちSEM SQUARES」スタート

  • シグリー教授のインタビュー動画公開

  • 実践のための講演会「漢字から学習を復活させようー漢字のしくみをとらえたミチムラ式漢字学習法講座」講師 道村静江 氏

2024年

「一般社団法人 日本スクールワイド・エンリッチメント・モデル協会」設立


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